学生マンションとは?
申込は10月からスタート
新入居者の募集時期
学生マンションへの次年度春からの入居申込は10月からスタートする。学生マンションでは入居者と「次年度の更新解約予定を5~6ヶ月前までに管理会社に通知する」(3月退室なら9・10月)契約になっているので、春から入居できるお部屋が10月ごろには確定する。卒業やキャンパス移動などで退室する人が多ければ募集部屋数も多くなる。
9~11月は専門学校や大学・短大のAO・推薦入試で進学が決まる時期。学生マンション仲介・管理会社では、この時期に合わせて一斉に学生マンションカタログや部屋探し情報誌を発行し、申込受付がスタートする。
家賃の支払いは入居日から
学生マンションならではの「申込日から入居日まで家賃がかからない」お得なメリット。家賃スライドシステムやジャンプシステムと呼ばれている。
推薦入試などで進学先が決定した人が合格発表後すぐに部屋探しを始めると、一般アパートやマンションならば申込や契約後すぐに家賃の支払いが発生する。
一般アパートやマンションでは次年度の更新・解約については退室日の1~2ヶ月前までに通知すればいいので春から入居できる部屋の募集がこの時期ではできないのだ。入居者が学生ならば卒業やキャンパス移動のために引越し予定が早めにわかるかもしれないが、社会人の場合春先の予定が年内に分かるはずもない。そのため一般アパートやマンションで年内に申し込みができるのは、新築アパート・マンションか、申込日現在すでに空室となっているの部屋に限られてしまい、その部屋は家賃が早期に発生してしまうことになる(家賃の支払いを入居日からにしてもらうことができない)。
大家さんの希望:空室なんだからすぐに家賃を払ってくれる人に貸したい。早めに入居してくれる人優先。
学生の希望:部屋を気に入っているので家賃の支払いは入居する春からにしてもらいたい。
こうした大家さんと学生のみんなの悩みを解決してくれるシステムが学生マンションの家賃スライドシステムだ。
現在入居している学生さんが3月下旬まで部屋を利用し、新しい入居者はその後4月からの入居ができるため、大家さんにとっては全期間に渡って家賃をいただくことができるし、新しく入居する人にとっても余分な家賃を支払わなくてもいいのだ。
お部屋の中は見れません
学生マンションでは家賃スライドシステムによって余分なお金を支払わずに済む。ただ希望している部屋が見つかったとしても現在入居している人が3月まで住み続けることになるのでお部屋の中の見学はできない。同じ学生マンション内ですでに空室となっている部屋やモデルルームを見て判断することになる。他の部屋でも柱や梁の出方などは異なることがあるが間取りや家具・家電設置スペースなどはたいてい同じサイズだ。
詳しくは学生マンション管理会社より室内サイズ表や間取り図をもらうことができる。
学生マンション管理会社では、一人暮らし向け家電製品やカーテン・家具なども販売している。マンションサイズに合わせた商品を提供しておりそちらを利用してもいい。
多くの人は、引越当日になってはじめて契約したお部屋の中に入ることになるが、室内はしっかりとリフォーム・クリーニングされていて清潔な状態で入居できる。


